ハリケーンなどの災害対策について

 今年は例年よりも多くのハリケーンが発生すると予想されていたのですが、予想外の暑さと雨不足で、今年は例年より静かな夏を迎えています。


ただし…たいてい大きなハリケーンは8月下旬から10月の始めにやってきます。10月が過ぎたら、ヒューストンは、メキシコ湾の温度や地形の関係で、ハリケーンシーズンは基本的に終わりと言われています。今までやってきた大型のハリケーンはほぼ、皆8月下旬から10月上旬にやってきていますので、まだまだ油断は禁物かと思います。

ハリケーンは、今までストーム(暴風雨)が、トロピカルストーム(熱帯性暴風雨)に変わり、そして突然ハリケーンに威力が増すというケースがあります。2017年にヒューストン全体に多大な被害をもたらせたハリケーンHARVEYも、元々ストームで、これが大型ハリケーンになるかもしれないと警告が出たのは、その直前の前日でした。私自身は、ブローカーライセンスの試験のためのクラスを受講していましたが、そのお昼に、どうやら大型ハリケーンになりそうなので、クラスは中止となって皆家に帰ったという感じでした。

そのような感じで突然ハリケーンに変わるという事もあり、そうなると直前に皆慌てて食料やガソリンを入れたりパニックになります。お店は食料が棚から消えて、ガソリンスタンドは長蛇の列ができます。 テキサス州では公共の場に銃を持参しても良い法律でありますから、このようなパニックになる場で何が起こるか分からないという不安もあります。


そこで… やはり大切なのは災害のための備えです。 今のようにハリケーンなどが来ていない時期にこそ、災害対策をしておくこと。 用意周到であれば、実際に災害が来ても、慌てて準備することもありません。


それでは、どのようなものを用意したらよいのでしょうか?

これは、私が27年ヒューストンに住んでいる経験から用意しておいてよかったと思えるものです。

  1. 水(私は5ガロンのアルカリ水を5つ用意しています。このタンクが2つくらいになった時、アルカリ水の店に行って補充しています。ここまで用意する必要はないものの、2-3日家族が飲める水は用意しておくと良いでしょう。)
  2. 非常食(カップラーメン、クラッカーなど簡単にできるもの。2-3日分は用意しておくと良いです)
  3. 移動できるガスコンロ(停電になった時など、これでお湯を沸かしたり、簡単な料理を作ったりしました)

  4. チャッカマン、マッチなど
  5. ろうそく
  6. 懐中電灯
  7. ヘッドライト(暗闇で料理をするとき、また停電の時に、本を読む時など両手が開いたので、便利でした。              
  8. 携帯などの充電
  9. 電池
  10. ガソリン(こちらは半分くらいになったらできるだけ満タンにする習慣をつけると良いかと思います)
  11. 書類など用意するリスト(ZIPロックなどに、何を用意したらよいかチェックリストを入れておくと良いです。リストとしてはパスポート、ソーシャルセキュリティー、クレジットカードなどの貴重品、お子様の健康手帳)
  12. 知人友人などの電話の連絡先(携帯が切れてしまった時のために)
  13. 電池で動くラジオ(停電の時はテレビも見れません。携帯もバッテリーが切れてしまうと連絡がつかなくなるので、あまり使えないと思います)
  14. 薬(常備薬、常に薬を飲んでいる方は余分に薬を処方していただく)
また、ペットがいる方は、今はテキサス州では必ずやらなくてはらななくなっているのですが、CHIPを入れる事(体の中に入れるCHIPに、オーナーの情報が登録されるので、迷子になった時にもそれが手掛かりになります)

ヒューストンは、ハリケーンが来るからと必要以上に怖がる方もいますが、日本ではいつ地震が起こるか、土砂崩れなどの災害、洪水の被害、火山噴火など、同じように自然の災害と向き合っていると思います。それでも皆が普通に暮らしているのは、やはり災害対策の準備がきちんとされているからではないかと思います。 こちらでも同様で、アメリカ国内、それぞれ違った場所で、災害のリスクがあります。ただし、準備をきちんとしておけば、命は守れますし、大変な思いもしないで乗り越えられると思います。

準備をきちんとしておくことで、心配なく、日々を楽しく過ごせると、私は思っています。
このまま、何もなく夏が終わってくれれば、それに越したことはないのですが。

Comments